KISHO TOSYA

NEWS & BLOG

ニュース & ブログ

林英哲さんと父と私

2014.03.26

IMG_5433.jpg400.jpgアイワ不動産45周年記念に際し、林英哲さんのスペシャルコンサートが行われ、父、呂悦と私がスペシャルゲストとして招かれ、コンサートに参加させて頂きました。英哲さんと父はかれこれ40数年前、佐渡の太鼓のグループが結成された折、英哲さんは一期生としておられ、父はその太鼓の指導者として招かれ、佐渡まで通っておったのが出会いだったそうです。

 

英哲さんの初舞台のとき、今はなき大阪南、宗衛門町に大和屋さんという料理屋さんがあり、中には立派な能舞台もありました。

 

 

僕も数回出演させて頂いた舞台ですが・・・そこが英哲さんの初舞台の場であります。そのおり、父が一緒に出演し太鼓を打ったそうです。お客様は司馬遼太郎さんを始めそうそうたる方々の中で。そういったご縁から今までお付き合いがあり、僕の作品にも出て頂いたり、高知では二人で「魂の響」というコンサートもさせて頂いたこともあります。僕の尊敬する演奏者のお一人であり憧れでもあります。当時太鼓ソリスト奏者として、かつてない道を切り開き、今日の世界的評価を受けられるまで歩まれたことは、並大抵のことではなかったと思います。日本の太鼓におけるパイオニアであることは間違いないでしょう。父も数年前、京都清水寺の舞台にて、英哲さんと二人で演奏したりと個別にご一緒する機会はあったのですが、今回初めて三人で舞台に立つことが実現したわけであります。これも英哲さんが普段から気に留めて頂いたようで、ありがたいお誘いを頂いたわけであり、本当に感謝しております。憧れの方とその師匠、その師匠が父でといった、深い所で縁を感じる三つ巴!こういった機会を得るとは思ておりませんでしたので・・・

 

中身も濃く、英哲さんと父、英哲さんと僕、僕と父の一調一管、英哲さんは弟子の風雲の会と、最後に全員で・・・父が鼓に、大太鼓、締太鼓・・当初正直心配しておりましたが、歳を感じさせないその姿はやはり常人でないと父ながら尊敬するものでありました。こういった心配をするようになったのもどこかで父も70代。普段をみていると歳をとったなぁと思うことがあるからでしょう(笑)

IMG_5441.jpg450.jpg

 

なんといっても完全に即興でこの互いに後ろ向き!このスタイルは僕も高知でさせて頂いたが、本当に恐怖感があります 

といっても笛はまだやりやすいのです。打楽器は、その一つ一つのモーションが 目に見えますので、躊躇したり、迷うとお客様にばれます。その段階でテンションがご覧いただいている方も下がる可能性が・・・ステージ横のモニターを僕と風雲の会の二人も心配しながら?観ていました。しかしその心配も無用で想像以上に音、リズムがあっていて、三人で安堵したりで驚いたり・・・(笑)。打楽器一筋で歩んできた二人の真剣勝負。しかしどこか互いに思いやるような・・・そんな所も見受けられやはりキャリアを積んだ人たちならではの即興だなと感じいっていました。

 

何はともあれ、こうして無事終え、お客さまにも大変喜んでいただいたようで思い出に残るステージだったかと思います。改めてお声かけ頂いた英哲さん。有難うございました。