KISHO TOSYA

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幸魂奇魂制作シリーズ4

2011.08.25

先日今まで入れた曲の囃子部分と、一曲目、4曲目の地謡の

レコーディングを致しました。

なかなか順序通りにレコーディングは出来ない事は分かっており、

今はパズル形式のように

進めております。

これが想像以上に大変な作業でありますが、やりがいはあります。

何しろ構成、曲を全て把握しているのは私だけですから、

責任も重大です・・・・

勿論私の作品ですから当たり前なのですが・・・

地謡は片山伸吾さんを筆頭に計4様にお願い致しました。

この地謡は当初迷っておりましたが、やはり、正解であったと

確信しております。三味線音楽と言うくくりにした時、

地謡はジャンルが違いますから・・・ただそれが理由でした。

しかし少しでも良い作品にしたいと言う観点で考えて時は、

そんな枠にとらわれる

事は良くないのでは・・・?と思い早い段階からお願いしてきました。

レコーディングで感じた事は、やはり能の歴史、謡の圧倒的な重厚さでした。

DPP_0086.JPGのサムネール画像

 

京都の片山さんの御宅に伺い

私のイメージを伝え、

専門的に節をつけて頂き

ました。スタジオでは

色々試行錯誤しながら

進めていきました。

想像以上のお謡を快くして頂き、感謝しております。

豊嶋さん、山井さん、田茂井さん、皆様有難うございました。

ぐっと作品が締った気が致します。

そして、囃子ですが、既に収録されている、三味線、唄、箏をヘッドホンで

聴きながらのレコーディング、テクニカル的に色々大変でした。

早い曲はもう、バトルと言っていいような感じで・・・

スタジオ内とは思えない皆さんの気迫。楽しかった・・

(恐らく私だけの感想でしょうが・・・)私も一曲太鼓を打っております。

久々でしたが、興奮しました~~~生の舞台ならどうなることやら・・?w

DPP_0043.JPG

囃子は沢山の楽器を使っており

エンジニアさんも音を録るのに

かなり苦労されてました。

私の印象で、太鼓のマイクを

何度も変え、位置を変えたり・・・

鼓を始め、打楽器は音の調子が

変わりやすいため、時間も

勝負なのです。

ありがちなのは、曲中に

音が変わってしまう事です。

今回も、収録時間13時間半に

及んでおります。

一曲中の音はいかに

 

変わらぬよう注意しながら・・・ある意味一番想像を超える大変さでした。

しかし何事も経験であり、完璧を目指していますが、なかなかそうはいきません。

しかし最善は尽くしたいと思っております。

今回はCDによく見受けられる、安全というか、余裕でなく、

生の舞台のような躍動感をどうにか収録したいという思いもありますので・・・

緊迫感にこだわっております。w

それゆえ演奏者には大変な思いをさせてしまってますが

お許しを・・・・段々形になってきてますが・・まだまだ作業は

続きます。皆様完成楽しみにして頂ければと思います。

松本先生もこの日に合わせ、前日アメリカより帰国頂きました。

感謝しております。

DPP_0112.JPG最後にカメラマンさんが

撮った写真で一番気に入っている

先生の何気ない笑顔の

画像を・・・