昨日は待ちに待った松本隆先生の「幸魂奇魂」の詞、全編9章を頂いた。昨年9月に古事記と決まってより、5か月!
色々な諸事情はあったのも確かだが、先生もさすがに今回は 「難しい~」とおっしゃっただけの事はあって、苦労なさったようだ。想像以上の長さであった。A4サイズ、語りがあるも、びっしり12枚!CD1枚72分に恐らく収まらないのでは?
それは我々の本来の日本音楽では一言を唄うのにポップス等に比べ、時間がかかるからである。
これから僕の苦闘の日々が続くのは間違いない。新芽が顔を出し、春を迎えようとしている時に、まさに冬眠時期を迎えた心境である。笑 じっくり読みこんで作曲をしようと思っています。まさに長唄ではなくなるであろう。というより・・長唄のみでは対応できない事は明らかである。古事記と言う我々の神々の神話であり、かたいイメージがある中、美しい松本ワールドが垣間見える。流石ですと感服!
マネージャーさんの平栗さんにも有難うございますとお礼を言いたい。
そして夜、ジャケット絵をお願いしていた朝倉摂先生の所へ絵を頂きにあるお店に・・・実は先生には秋に古事記をテーマに・・という話はしてあり、実際、松本先生の詞を頂いたらその詞を持って朝倉先生の所にと思っていたのだが、先月末に「絵書けたわよ。いつ取りにこれる?」という電話を頂き。驚いた!正直、楽しみと不安が交錯しながら伺った。というのも
「古事記とは関連性はないね。前衛的な絵だよ」
としか伺っていなかったからである。拝見しどんなイメージで書いて頂いたのですか?と尋ねた所、
「よしき君(僕の本名)の笛だよ・・・貴方のこれからの仕事だね・・・」と多くは語られなかった。
その後、御主人の富沢監督と3人で食事を頂きながら、色々な話を伺った。監督には日本音楽への苦言とも提言とも思える話も伺え、大変勉強になりました。
帰って絵をゆっくり拝見した。手法は油絵で、実際ジャケットにするには縮小はしなくてはいけない。今まで拝見してきた先生の絵とは違うように思えた。イメージは僕!??しかし何となくわかってきたような気がした。というより思えてきた。
ちょっとした「芸術は爆発だ!」これは赤と青
スケッチタッチで描かれているモノクロの花!
僕のこれからの芸への努力、苦悩、爆発を繰り返しながら、精進し続けると、いづれ花が咲く?
ある意味、先生の戒めの言葉なのでは?だから未完成の僕には花に色はいれない。要はまだ咲いていないということとも理解出来る。そういうふうに見えないわけでない。
何だか嬉しくなった。古事記という題材に捕らわれず、このCDは僕なんだ!というもっと大きな眼で見て頂いたのでなかろうか?
そこでこの絵にタイトルを・・・「孤高の戦い」笑 (かっこよすぎかな??)
2人の大先生の好意を頂き、こうした自分のしたい事が出来る僕は本当に幸せ者だと・・・感謝しております。本当に2人の先生に有難うございますと・・言葉ではこの思い伝えきれないが・・・
先々花に色が染まるように・・・・と願いながらも、いつまでも染まることなく夢を追いかけられる一生で ありたいとも思ったのである。